「ワインと魚介の相性は難しそう」と思っていませんか。実は、魚介料理とワインの組み合わせに「絶対の正解」はない、というのが料理人として30年間、現場に立ち続けてきた正直な感想です。むしろ、素材の産地・調理法・火入れの温度によって、同じ食材でも合うワインはまったく変わります。
シェフの坂東です。ケラッセ東京では、岩手・三陸の牡蠣や鮮魚を中心に、東北の旬食材を使ったワイン食堂として2018年から営業しています。今回は、そんな三陸の食材を日々料理している立場から、「ワインと一緒に楽しみたい三陸魚介おすすめ5選」を、選んだ理由とペアリングの考え方も合わせてお伝えします。
高級店ほど格式張らず、でも居酒屋とはちょっと違う、「ちゃんとおいしいものを、気軽に楽しみたい」という方にこそ読んでほしい内容です。
こんな方におすすめ
- ✅ ワインと魚介を一緒に楽しみたいけれど、何を頼めばいいか迷っている方
- ✅ 生牡蠣以外の牡蠣料理や三陸魚介を試してみたい方
- ✅ 堅苦しくなく、でも少し特別感のある食事を探している方
- ✅ 新宿・若松河田周辺でワインに合う魚介料理を出す店を知りたい方
- ✅ 夫婦・カップル・友人との会食に、満足感のあるコースを探している方

1位:三陸生牡蠣 ×辛口白ワイン(シャブリ系)
ランキングの1位は、やはり生牡蠣です。三陸の牡蠣は、内湾で育つ濃厚な旨みタイプとは異なり、外洋の冷たい海流に揉まれて育つため、クリアで塩味が際立つのが特徴です。余分な甘みが少なく、磯の香りと塩気がキリッとしている。だからこそ、辛口でミネラル感の強い白ワインとの相性が抜群です。
よく「シャブリと生牡蠣」と言いますが、あれは理にかなっています。シャブリ特有の石灰質土壌から来るミネラルと、三陸の海水の塩気が重なり合って、お互いの輪郭がはっきりしてくる。生牡蠣そのものの鮮度と透明感が、ワインの酸によってさらにくっきりと感じられるようになります。
ただ一点、注意してほしいのは「温度」です。生牡蠣は提供されてから時間が経つと旨みが鈍くなる。ワインも温くなると酸が飛びやすい。この組み合わせは、両方が適温のうちに、会話より先に口へ運んでほしいと思っています。
料理人が本音で伝える、生牡蠣以外の牡蠣料理の魅力も参考にしてみてください。牡蠣をもっとさまざまな形で楽しみたい方に読んでほしい内容です。
「調理法でワインが変わる」という話、読んでいて「じゃあ実際のメニューはどうなっているんだろう」と気になってきませんか。LINEを友だち追加すると、季節ごとのメニュー情報やキャンペーン情報が届くほか、LINE限定で生牡蠣10個盛りが半額になる特典があります。登録は無料で、1分もかかりません。
2位:ウニのカルパッチョ × 泡(スパークリング)
三陸のウニは、北海道産ほど国内での知名度はまだ高くないかもしれませんが、ミョウバン不使用の板ウニが持つ、甘みとほろ苦さのバランスは、丁寧に扱うと別格の美味しさです。
ウニのカルパッチョにスパークリングワインを合わせるのは、泡の細かい炭酸がウニの脂をリセットしてくれるからです。口の中でウニの濃厚な甘みを感じた直後、泡が余韻を整えて次の一口へ誘ってくれる。この「リセット感」が、長く食べ続けても飽きない理由です。
イタリアのプロセッコや、やや辛口のカヴァがよく合います。クリュッグのような複雑系のシャンパーニュより、フレッシュさを前面に出した泡の方が、ウニの繊細な甘みを引き立てやすい。
3位:焼き牡蠣 × 樽熟成の白ワイン(シャルドネ)
焼き牡蠣は、生牡蠣とはまったく異なる食材だと思っています。火を入れることで牡蠣の水分が飛び、旨みが凝縮される。ミルキーさが増して、磯っぽさよりもコクが前に出てくる。
この「コクと甘み」に対抗できるのが、樽熟成を経たシャルドネです。バターやヘーゼルナッツのようなニュアンスが、焼き牡蠣の香ばしさと共鳴します。ブルゴーニュのヴィラージュクラス、あるいはカリフォルニアやオーストラリアの樽シャルドネ。少しボリューム感のある白が、焼き牡蠣の満足感と釣り合います。
生牡蠣とワインのペアリングをもっと体系的に知りたい方は、牡蠣とワインの組み合わせを初心者向けに解説したガイドが参考になります。
✓ ここまでのポイント
- 三陸牡蠣は「塩気とミネラル」が特徴。生牡蠣には辛口白、焼き牡蠣には樽熟成の白と、調理法でワインを変えるのが基本
- ウニには泡(スパークリング)の「リセット力」が合う。フレッシュ系の泡が三陸ウニの甘みを引き立てる
- 「食材×調理法」の掛け合わせでペアリングを考えると、同じ牡蠣でも全然違うワインが合う
焼き牡蠣には樽熟成の白、チョッピーノには南イタリアの赤、と読みながら「実際に飲み比べてみたい」と思った方へ。食べログのWEB予約から、席の空き状況の確認と来店日時の確定ができます。季節のコースから単品まで、当日の食材に合わせたワインのご提案も予約時にリクエストいただけます。
4位:三陸鮮魚のカルパッチョ × ロゼワイン
三陸沖は、寒流と暖流がぶつかる豊かな漁場です。メカジキ、ヒラメ、マダイ、カツオ——季節によって水揚げされる魚が変わるので、当店でも「今日の鮮魚」は毎回内容が異なります。
白身魚のカルパッチョには、きれいな酸の白ワインが王道ですが、旬の鮮魚の脂と旨みが強い時期は、ロゼワインが意外なほどよく合います。プロヴァンス系の淡い色合いのロゼは、フルーツの甘みより酸とドライな後味が特徴で、魚介の旨みを邪魔しない。
夏から初秋にかけての脂の乗ったカツオなどには、少し濃いめのロゼやピノ・ノワールの軽めの赤という選択肢もあります。「魚介には白」という固定観念を一度外してみると、食事の幅がぐっと広がります。
5位:チョッピーノ(魚介トマト煮込み)× 南イタリアの赤ワイン
最後の5位は、少し意外に思う方もいるかもしれません。魚介を使ったトマト煮込み料理と、赤ワインの組み合わせです。
チョッピーノは、牡蠣・ムール貝・エビ・魚などを白ワインとトマトで煮込んだイタリア系の漁師料理。この料理に対しては、「赤は合わない」と思い込んでいる人が多いのですが、実際はトマトの酸と旨みが前に出ることで、軽めの赤、とくに南イタリアのネグロアマーロやプリミティーヴォとの親和性がとても高い。
熟したトマトの甘みと赤いフルーツのニュアンスが重なり、煮込みの深みをさらに引き出してくれます。「魚介には白」という枠を超えたペアリングを体験してほしい一品です。
三陸魚介とワインを、もっと気軽に楽しんでほしい
ここまでご紹介した5つの組み合わせに、難しいルールはひとつもありません。素材の個性を知って、調理法を考えて、ワインの味わいと重ね合わせる。それだけです。
ただ、食材の産地や鮮度が変わると、同じ組み合わせでも印象はがらりと変わります。当店で使う三陸の牡蠣や鮮魚は、生産者との継続的なつながりの中で仕入れているので、季節ごとに素材の状態を把握した上でメニューを組んでいます。「今夜の魚には何が合いますか?」と気軽に聞いてもらえれば、その日の食材に合わせてご提案できます。
夫婦でゆっくり魚介とワインを楽しんだ実例もよければご覧ください。どんなふうに時間を過ごせるか、イメージが湧きやすいと思います。
ケラッセ東京は、若松河田駅から徒歩3分。新宿の繁華街から少し離れた静かな場所に店を構えています。堅苦しくなく、でも普段の居酒屋とはひと味違う、食材の話をしながらワインが飲める夜を用意しています。お電話でのご予約・お問い合わせは 03-6380-0253 まで。
水曜〜日曜の15:00〜22:00営業(月・火は定休)。みなさんのお越しをお待ちしています。
「ちゃんとおいしいものを、気軽に楽しみたい」——その気持ちに応えられる夜を、若松河田で用意しています。WEB予約ページから席とコースをその場で確定できるので、「行ってみようかな」と思ったこのタイミングに、日時を決めてしまうのがおすすめです。
