レストランで「ワインも料理もどちらも楽しみたい」と思いながら、気づけばワインだけ飲んで料理はほとんど記憶に残っていない——そういう経験、実はかなり多くの方がしています。
あるいはその逆で、料理に夢中になっていたらグラスがいつの間にか空になっていた、というパターンも。
シェフの坂東です。ケラッセ東京を開いて8年になりますが、「ワインと料理をうまく合わせて楽しみたいのに、どう注文していいかわからなかった」というお声を、本当にたくさんいただいてきました。
ワインバーへ行くと料理の選択肢が少なく、レストランへ行くとワインリストが複雑で頼みにくい。その「どっちつかず」を解消するのが、今回の記事のテーマです。
特に「牡蠣と白ワインの相性がいいと聞くけど、具体的にどう注文すればいいの?」という方に向けて、当店での実際の流れをステップごとに説明します。9月に入ると空気が少しずつ変わってきて、牡蠣のシーズンも近づいてきます。今のうちに「段取り」を頭に入れておくと、秋の食事がより楽しくなりますよ。
こんな方におすすめ
- ✅ ワインと料理を両方しっかり楽しみたいのに、注文の仕方がわからない方
- ✅ 牡蠣や魚介が好きで、相性のいいワインを選んでみたい方
- ✅ ワインバーの料理の少なさ、レストランのワイン選びの難しさに悩んでいる方
- ✅ 夫婦・カップル・友人と「少し特別な食事」を計画している方
- ✅ 新宿・若松河田エリアで魚介とワインを楽しめる店を探している方

「ワインと料理の両立」が難しい本当の理由
多くの方がワインと料理を同時に楽しもうとして失敗するのは、「どちらを軸にして考えるか」が曖昧なままテーブルにつくからです。
ワインを先に決めると、料理がワインに引っ張られて選びにくくなります。反対に、食べたい料理を先に注文すると、ワインが後回しになって「とりあえず白で」という場当たり的な選択になりがちです。
実はこれ、レストランの作り方の問題でもあります。料理中心の店はワインリストが複雑すぎたり、スタッフが詳しく説明してくれなかったりします。ワインバーは逆に、料理がフードメニューと呼ばれる軽いものに限られていて、「食事として楽しむ」には物足りない。
この構造的なズレを解決するには、「料理とワインを一体として考えた店選び」と「注文の順番のコツ」、この2つが必要です。
当店ケラッセ東京は、三陸の牡蠣・魚介・肉料理をワインと合わせて楽しめる構成を最初から意識して作っています。ワインリストも「この料理にはこれが合います」という提案ができるよう、料理との関係性で揃えています。
「ワインは好きだけど、料理との合わせ方がわからない」という気持ちのまま、今まで注文を直感に任せてきた方も多いはずです。LINE友だち追加で届く季節メニュー情報では、その時期の牡蠣・魚介の入荷状況やイベント情報をお知らせしています。登録は無料で、友だち追加するだけです。
ステップ1:食べたいもの(食材)を先に決める
注文の出発点は「今夜、何が食べたいか」です。ワインから考え始めると途端に難しくなるので、まず食材を軸に絞ってみてください。
たとえば、
- 牡蠣を食べたい → 生牡蠣、焼き牡蠣、蒸し牡蠣の中でどれを中心にするか
- 魚介をたっぷり楽しみたい → カルパッチョや魚介のスープ(チョッピーノ)なども組み合わせる
- 肉料理も加えたい → 途中でコースの流れが変わる
この「食材の方向性」が決まれば、ワインのタイプも自然に絞られてきます。牡蠣・魚介中心なら白ワインかスパークリングが合います。肉料理が入るなら途中で赤に切り替えると食事全体に流れが生まれます。
「あれもこれも」と欲張るより、「今日は魚介で通す」「途中で肉を1品入れる」というように大まかな方向性を決める。それだけで注文がずっとスムーズになります。
なお、生牡蠣から焼き・蒸しまで牡蠣料理を楽しむ方法については別記事で詳しくまとめていますので、牡蠣料理の種類を比較しながら選びたい方はあわせて読んでみてください。
ステップ2:コースか単品かを最初に決める
「ワインと料理を両方楽しみたい」という場合、コース料理の選択は実は非常に合理的です。
なぜかというと、コースは料理の順番・量・テンポがあらかじめ設計されているからです。「次はどれを頼もうか」と考える必要がなく、ワインのペースも合わせやすくなります。
当店では季節の10品コース(8,800円)を軸に、三陸の牡蠣・魚介・ウニを中心とした料理を組み合わせています。9月の今頃は夏の名残と秋への変わり目で、食材も面白いタイミングです。コースの内容はその時期の旬に合わせて変わるので、「今日は何が出るんだろう」という楽しみもあります。
ただし、「気分によって食べたいものを選びたい」「ワインを飲みながらゆっくり選ぶのが好き」という方は単品でも十分です。その場合は次のステップ3を参考にしてください。
✓ ここまでのポイント
- ワインより先に「今夜の食材の方向性」を決めると、注文が迷いにくくなる
- コースを選ぶと料理の流れが設計されていて、ワインのペースを合わせやすい
- 牡蠣・魚介中心なら白・スパークリング、途中で肉が入るなら赤も視野に入れる
「コースで料理の流れを任せたほうがワインも合わせやすい」と感じた方は、実際の席でその流れを体験するのが一番の近道です。三陸の旬食材で組む10品コースは、空席状況をWEBから確認して予約できます。当日の混雑を避けたい場合は事前予約がおすすめです。
ステップ3:スタッフに「方向性」を一言伝える
単品で注文する場合、ワインを選ぶときの最も簡単な方法は「スタッフに今日の料理の方向性を伝えること」です。
「今日は牡蠣メインで魚介を食べたい」「途中で肉料理も入れるつもり」——この一言があるだけで、グラスワインの提案がぐっと具体的になります。
よくある遠慮のパターンが「自分でワインリストから選ばないといけない気がする」というもの。でも実際には、料理を知っているスタッフに聞くほうが確実に合わせやすいワインに辿り着けます。専門知識がなくても「今日は魚介中心です」で十分です。
当店では、料理に合わせたグラスワインの提案も行っています。「ペアリングについて詳しく説明してほしい」と言っていただければ、その日のメニューに合わせた提案が可能です。
牡蠣とワインのペアリングでよくある疑問についても別記事でまとめていますので、「どのワインが牡蠣に合うの?」という基本的な部分をおさらいしたい方はそちらも参考にしてみてください。
ステップ4:グラス→ボトルの順で試す
「ボトルで頼むのはハードルが高い」と感じる方は多いですが、実際に当店でワインを楽しんでいるお客様の多くは、最初のうちグラスから始めています。
グラスで試して「このタイプが合うな」と感じたら、ボトルに切り替える。この順番は非常に賢い選択です。
具体的には、
- まず1杯目はスパークリングか辛口の白をグラスで頼む(牡蠣・前菜に合わせやすい)
- 料理が進んでメインに差し掛かったタイミングで「このワイン、ボトルにしようか」と判断する
- 肉料理が来る前に赤をグラスで試す
このステップを踏むだけで、「ボトルを頼んだらワインが余った」「料理が終わったのにワインが残っている」という失敗がほぼなくなります。
グラスワインを豊富に揃えているのは、まさにこういった「試しながら楽しむ」スタイルに対応するためです。
まとめ:注文の「型」ができると、食事が変わる
「ワインと料理を両方楽しみたい」という気持ちは、実はとても自然なことです。それが難しく感じるのは、注文の流れが整理されていないだけのことがほとんどです。
今回紹介したステップをもう一度まとめます。
- 食材の方向性を先に決める(牡蠣中心か、肉も入れるか)
- コースか単品かを選ぶ(料理の流れを設計したいならコースが合理的)
- スタッフに方向性を一言伝える(「魚介中心です」だけで十分)
- グラスで試してからボトルに切り替える
この型が身につくと、どの店でも「ワインと料理の両方を楽しむ」ことが格段にしやすくなります。
秋の牡蠣シーズンが近づくこの時期、三陸の食材とワインを一緒に楽しみに来てください。若松河田駅から徒歩3分、新宿区余丁町のケラッセ東京でお待ちしています。
ご予約やご不明な点は、お電話でも受け付けています。
📞 03-6380-0253(水〜日・祝日 15:00〜22:00)
注文の流れが頭に入ったら、あとは実際にテーブルで試すだけです。秋の牡蠣シーズンが始まるこの時期、三陸の食材とワインを一緒に楽しめる席を確保しておきましょう。WEBから空席確認・コース予約・来店日時の確定まで完結できます。
