夫婦でゆっくり魚介とワインを楽しんだ事例|若松河田で過ごす大人の夕食

「新宿で食事する気になれなくて」という言葉を、夫婦連れのお客様からよく聞きます。実は、新宿区内の飲食店のうち、グループ向けの居酒屋・チェーン系ダイニングが全体の6割以上を占めるという調査結果もあるほど、この街は「ゆっくり座って話ができる店」を探しにくい構造になっています。シェフの坂東です。ケラッセ東京がある若松河田周辺に来てくださるお客様には、新宿の繁華街に疲れて「もっと落ち着いた場所を」と移動してきた方が少なくありません。今回は、そのうちの一組のご夫婦の夕食の過ごし方を、当日の流れとともにご紹介したいと思います。

こんな方におすすめ

  • ✅ 新宿で騒がしくなく、ゆっくり話しながら食事したいご夫婦・カップル
  • ✅ 牡蠣や魚介をしっかり楽しめるレストランを探している方
  • ✅ ワインと料理のペアリングを夫婦で体験してみたい方
  • ✅ 記念日や誕生日など、少し特別な夜の過ごし方を考えている方
  • ✅ チェーン店ではなく、個性と季節感のある食事を求めている方
夫婦でゆっくり魚介とワインを楽しんだ事例|若松河田で過ごす大人の夕食 | 三陸ワイン食堂 ケラッセ東京

「歌舞伎町方面は無理だね」と話していたご夫婦

お二人は50代のご夫婦で、旦那様の誕生日にあわせて夕食の場所を探していたそうです。最初は新宿駅周辺でいくつか候補を調べたものの、見つかるのはにぎやかな居酒屋か、席の回転が早そうなチェーンのダイニングばかり。「落ち着いて話せそうな店が見当たらない」と感じていたところ、食べログで若松河田エリアを検索し、ケラッセ東京を見つけてくださいました。

予約の電話をいただいたとき、奥様から「魚介が好きで、ワインも少し飲みたいんですが」とひとことあって、当日のコースをどう組もうか楽しみになったのをよく覚えています。

若松河田は都営大江戸線の駅で、新宿駅から2駅。駅を出ると、あたりは静かな住宅街です。ケラッセ東京もそこから徒歩3分ほどの場所にあります。新宿の繁華街と若松河田でゆっくりディナーするなら、どちらが向いているかを以前の記事で比較していますが、ご夫婦やカップルのディナーには住宅街側のエリアが圧倒的に向いていると感じています。

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当日の流れ|15時台から席が動き出すレストランで

お二人が来店されたのは17時ごろ。ケラッセ東京は15時からディナー営業を行っているため、日が沈む前の時間帯から落ち着いてスタートできます。32席の店内は、夕方早い時間はまだゆとりがあり、隣のテーブルとの距離感も気になりません。

この日のコースは、旬の三陸食材を軸にした10品構成。まず最初にお出しするのは、その日入荷した三陸産の生牡蠣です。産地がどこで、どんな海で育った牡蠣なのかを一言添えながら提供するのが、私の習慣になっています。旦那様は「牡蠣はあまり得意じゃないかも」と最初はおっしゃっていましたが、口にしてみると「あ、これは食べられる。磯くさくない」と驚かれていました。三陸の牡蠣は、海域によって味わいがずいぶん違います。

続けて、カルパッチョ、蒸し牡蠣、季節の魚介を使ったチョッピーノと続くなかで、お二人の会話がだんだんと弾んでいくのがわかりました。特に蒸し牡蠣は「生より好きかも」と奥様に気に入っていただけて、同じ素材でも調理法によってここまで変わるのか、という発見をその場で味わっていただけたのは、料理を出す側としても手応えのある瞬間でした。

オイスターバーと魚介レストランの違いでも触れているのですが、牡蠣を「ただ生で出す」だけの場所と、焼いて・蒸して・煮込んで料理として届ける場所では、食事の深さがまるで変わります。お二人が体験されたのは、まさにその「料理としての牡蠣」のコースでした。

✓ ここまでのポイント

  • 新宿の繁華街から2駅の若松河田は、ゆっくり話せる住宅街エリア。夫婦のディナーに向いている立地です。
  • 生牡蠣だけでなく、蒸し・焼き・煮込みなど複数の調理法を通して、牡蠣が苦手な方でも楽しめる場合があります。
  • 15時から営業しているため、夕方早い時間に来店することで、席のゆとりと静かな雰囲気の中で食事を始められます。

ご夫婦のように「牡蠣が苦手かも」という方でも、コースの流れの中で楽しめたという声は珍しくありません。席数に限りがあるため、来店日が決まったら早めに空席を確認しておくのをおすすめします。WEBから日時・人数を選ぶだけで予約が完結します。

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ワインとのペアリング|「何を合わせればいいか分からない」を解消した夜

お二人のもう一つの楽しみがワインでした。奥様はワインが好きで、旦那様は「よく分からないけどビールより好き」というタイプ。「何を頼めばいいか分からなかったので、おすすめを教えてください」と、最初にひとこといただきました。

こういうとき、私はまずその日の食材の顔ぶれを頭に入れて、ワインを選びます。三陸の牡蠣や鮮魚が中心なら、ミネラル感のある白ワインが素直に合います。でも、コースの後半に肉料理や旨味の強いパスタが続くなら、軽めの赤を一本挟むのも悪くない。その日その日の料理の流れを見ながら提案するのが、私のやり方です。

この夜は、最初に辛口の白を一杯ずつ。牡蠣と一緒に飲んでいただくと、旦那様が「ワインと一緒に食べるとこんなに変わるんですね」と驚かれていて、それがうれしかった。牡蠣とワインの合わせ方について初心者向けに書いた記事もありますが、実際に口にしてみないと分からないことのほうが多いとも感じています。

コースの中盤以降は、岩手産の豚肉を使った料理に移り、そこで軽めの赤に切り替えました。奥様が「こういう流れで飲むのが好きだな」とおっしゃっていたのが印象に残っています。ワインは銘柄よりも「今食べているものと一緒に飲む」感覚が楽しいと、私は思っています。

お会計のあと、「また来ます」と言っていただけた理由

お二人は2時間ほどかけてコースを食べ終えて、席を立たれる前に「こんな店が新宿にあるんですね」とおっしゃってくださいました。少し照れながら「また来ます」と言い残して帰られたお二人の様子は、私にとって一番の手応えになる瞬間です。

この夜のご夫婦が感じた「ゆっくりできた」という感覚は、何か特別なことをしたわけではないと思っています。繁華街から少し離れた住宅街にあること。コースを通じて料理に流れがあること。押しつけがましくなく、でも必要なときには話しかけられる距離感があること。それだけのことで、夕食の満足度はずいぶん変わります。

9月に入ると、三陸の魚介は夏の疲れが抜けて、秋に向けた旨味が乗ってくる時期です。牡蠣もこれから本番に向かいます。ウニと三陸の牡蠣・鮮魚を軸にした10品コース(8,800円)は、秋口のこの時季にも内容を組みかえながら提供しています。夫婦でのんびり魚介とワインを楽しむ夕食として、ちょうど向いている内容だと思っています。

まとめ|新宿で「落ち着いた夕食」を探しているご夫婦へ

今回ご紹介したご夫婦のケースは、「新宿で外食しようとするたびに店選びで疲れてしまう」という経験のある方なら、少し共感できるものがあったかもしれません。繁華街の中心から2駅ほど離れるだけで、食事の時間の質はずいぶん変わります。ケラッセ東京は、若松河田の住宅街の中で、料理と会話を同じくらい大事に過ごせる場所として、水曜から日曜の15時から営業しています。

ご予約やご不明な点は、お電話でもご確認いただけます。
📞 03-6380-0253(受付:営業時間内)

「また来ます」と言っていただけた夫婦の夕食は、繁華街を離れて席を予約したことから始まりました。9月の三陸食材のコースは、秋に向けて内容が変わるタイミングです。今の季節の料理とワインを体験したい方は、まず空席を確認してみてください。

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